日本人は歯並びが悪い?歯並びは笑顔の印象を左右します
アメリカやヨーロッパなどの国々に比べて、日本では矯正治療があまり浸透していないとよく言われます。
アライン・テクノロジー・ジャパン株式会社が日本に住む外国人100名を対象にしたアンケート調査では、残念ながら日本人の歯並びの印象は、決して良いものではないという結果が示されました。
一方で、同社が日本・アメリカ・中国の各国200名・計600名に行った調査では、「歯並びは笑顔の印象を左右する」と回答した人が85%にものぼっています。
美意識は国や地域によって異なるものですが、歯並びによって人に与える印象が変わることについては、日本でも他国とほぼ同様の意識があるようです。
このような歯並びはありませんか?
歯並びが良くない状態を不正咬合と呼びます。出っ歯やすきっ歯などは大人ならご本人が気にされていたり、お子様なら親御様が気がつくことが多いのですが、交叉咬合(クロスバイト)のように一見して分かりにくいものも存在します。
日本人の不正咬合は「叢生(乱杭歯)」が1番多い
日本人は骨格的にアゴが小さいため、歯が並びきらず、歯が重なりあってデコボコに生えてしまう叢生が最も多いというデータがあります。「可愛い」といわれることのある「八重歯」も叢生の一種です。
続いて、上顎前突はいわゆる「出っ歯」のことです。空隙(歯列)は、歯と歯の間のすき間が大きいすきっ歯を指します。
不正咬合の種類
叢生(乱杭歯)
歯が重なり合ってガタガタしている。
上顎前突
(出っ歯・反っ歯)
上の歯が前に出ている状態。
空隙(すきっ歯)
歯と歯の間のすき間が大きい。
過蓋咬合
(ディープバイト)
噛み合わせが深く、上の歯が下の歯を隠してしまう。
反対咬合
(下顎前突・受け口)
下の前歯が強く前に出ている。しゃくれとも呼ばれる。
開口
(オープンバイト)
奥歯は噛み合っているが、前歯が閉じられない状態。
交叉咬合
(クロスバイト)
通常とは逆に、下の前歯や奥歯の一部が上の歯に覆いかぶさっている。
日本は矯正治療にネガティブな
イメージが強い?
歯並びは笑顔の印象を左右する、お口の健康に影響する、日本でも歯並びの大切さは認知されています。
その一方で、前述したアメリカ・中国・日本の比較調査では、日本では自身の歯並びについて歯科医へ相談する人が圧倒的に少ないこと、そして矯正治療に対して「歯並びが良くなっていくのがうれしい」ポジティブな回答ではなく、「装置が不自由」というネガティブな回答が半数以上に達しています。
まずはご相談から!
矯正装置が目立たない治療方法もあります
近年では、マウスピース矯正や裏側(舌側)矯正など、装置が目立たない矯正方法も存在します。歯列矯正に興味はあるけれど、見た目への抵抗感から一歩踏み出せなかった方にとっては朗報ではないでしょうか。また、治療期間が短期間で済む部分矯正などの方法もあります。
日本は他国と比較して、歯並びについて歯科医院に相談する方も少ないようです。
当院では、無理に治療をすすめるようなことは決していたしません。まずはご相談いただくことで、ご自身の歯並びや治療選択肢について、理解を深めていただければ幸いです。