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 歯列矯正コラム
歯並びが及ぼす悪影響

歯並び矯正の目的は見た目の改善だけじゃない?

見た目と機能の改善

歯並び矯正は、見た目の審美性を改善するために行うものだという認識をお持ちの方が多いようです。実際に、歯並び矯正を希望される患者様からは、「Eライン(エステティックライン)を整えたい」「出っ歯がコンプレックスだから治したい」というお声を頂戴することが多いです。もちろん、見た目の改善は大切ですが、機能面や衛生面の改善も大きな目的だと言えます。

歯並びが悪いのは咬み合わせに問題がある可能性も

そもそも、歯並びが良くない方は、上下の歯が正常に咬み合っていない場合が多いのです。これを不正咬合といって、上下の顎の位置が良くないことが歯並びに影響を及ぼしている可能性があります。
一見、歯並びが綺麗に見える方であっても、歯科医院で不正咬合であると言われ、初めて気づく方も多くおられます。

目的1:見た目の改善

口元は第一印象を左右する大切なパーツの一つです。とくに、歯が白く、歯列も綺麗だと清潔な印象を与えたり、笑顔がより素敵に見え、優しそうな印象を与えることにもつながります。
歯並び矯正を行った患者様の中には「顎がシュッとした」「小顔に見えるようになった」という方もおられるようです。もちろん、歯列矯正は整形手術ではないので、矯正治療を行った全ての方のフェイスラインに変化が見られるわけではありませんが、歯を本来の正しい場所に戻すことでフェイスラインが以前より整う可能性はあります。

目的2:機能面の改善

咬み合わせを治療することで、咀嚼力を改善し、治療前よりも食べ物が噛みやすくなったというケースも多いです。
また、歯並びの状態によっては、咀嚼力だけでなく、発音にも大きく影響します。例えば、受け口の場合は、声がこもりやすくなったり、舌の位置が良くない場合は滑舌にも影響する可能性があります。上下の顎の咬み合わせを正しい位置に戻すことで、咀嚼機能と発音を改善させることを目指します。

目的3:衛生面の改善

不正咬合の場合、歯ブラシが届きにくい部分があることが多く、歯垢や食べかす等の汚れが溜まりやすくなります。
そのため、むし歯や歯周病を進行させる原因となるリスクがあります。しかし、歯並びを改善すると歯ブラシが汚れに対してアプローチしやすくなるため、むし歯や歯周病になりにくい環境になると言えます。

歯列矯正の目的はしっかりと伝えましょう

歯並び矯正は「見た目」「機能面」「衛生面」の3つを同時に改善することが我々、歯科医師の目的だと考えております。
だからといって、現状の歯並びを綺麗にしたいという目的は、決して恥ずかしいことではないので、お悩みの方は歯科医師にお気軽にご相談ください。ご相談の際は、患者様が歯並びについて、お悩みや目的を出来る限り具体的に歯科医師に伝え、認識を共有することをおすすめします。

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