顔はどう変わる?
歯並びや噛み合わせの悪さは、顔の歪みやエラ張りなどの原因になるため、矯正治療を受けることでそれらのトラブルが解消することがあります。フェイスラインや横顔の印象変化といった、歯列矯正に期待できる主な効果を4つをご紹介します。
※骨格が原因のエラ張りは改善できません。
歯並び矯正による顔立ちの変化についてご紹介しましたが、矯正治療を受けた方すべてでお顔が変わるわけではありません。歯並びやその程度によって変わらない方もいれば、反対に、顔や口との印象が変わりやすい歯並びもいくつか存在します。
噛み合わせ
しっかりと計画を立て、機能と審美の両面を見据えた矯正治療を行っていれば、顔立ちに良い変化が現れることがあります。しかし、歯列矯正を受けたことで逆に悪い変化が起こり、「ブサイクになった…!」とショックを受けるケースもあります。
老けて見えるようになった
矯正治療の痛みから食事の量や回数が減ってしまった方は、栄養不足やお口の筋肉の衰えからほうれい線が目立ち老けて見えるようになることがあります。また、矯正で出っ歯や口ゴボなどが改善すると、引っ張られていた口元の皮ふがたるんだように見えて老け顔になったと感じてしまいます。
前者は、食生活が元に戻れば次第に回復しますが、後者は口輪筋を鍛えることで改善します。口輪筋トレーニングはいくつかありますが、中でも手軽にできるものをご紹介します。
頬がこけた・面長になった
老けて見えるトラブルと同様に、矯正の痛みで食事が減り栄養不足になると、頬がこけてしまうことがあります。どちらのトラブルが起きても、食生活が戻れば徐々にもとに戻るでしょう。
エラが張ったお顔の場合、矯正治療でエラが解消することで頬がこけたり面長に見えたりすることがあります。このケースでは表情筋トレーニングで改善するでしょう。マスクの下でできる「舌回しトレーニング」なら、仕事中・勉強中でも周囲を気にせず鍛えることができます。
出っ歯・口ゴボになった
抜歯が必要な症例にもかかわらず、非抜歯矯正を行った際に起こるトラブルです。歯が並ぶスペースがないために歯が前へと出てしまい、出っ歯や口ゴボといった歯並びになってしまいます。
この場合は再治療が必要になります。歯並びの状態によりますが、必ずしも抜歯が必要になる訳ではありません。歯と歯の隙間を少しだけ削ったり、歯を後ろに送ったりすることで必要なスペースが確保できれば、非抜歯矯正で済むケースもあります。