口ゴボってどういう状態?
なお、口ゴボはSNSで広まった言葉であり、歯科医療用語では、「上顎前突」「上下顎前突」のことを指します。
口ゴボになる理由は、「先天的な要因」と「後天的な要因」の2つに大きく分けられます。子どもの頃から気を付けることで、後天的要因の口ゴボは予防することができます。
口ゴボの先天的要因
先天的な要因とは、遺伝から考えられます。原因は「歯の大きさ」「顎の大きさや位置」「頭蓋骨の大きさ」などです。歯並びが良くても、上顎と下顎の位置の関係で口ゴボになる可能性があります。
口ゴボの後天的要因
後天的要因とは、日々の習慣癖から考えられます。原因は「舌癖」「指しゃぶり」「口呼吸」などが原因です。このような癖が歯並びに影響し、上顎前突や上下顎前突になる場合があります。
口ゴボは病気ではありませんので、必ずしも治療が必要というわけではありません。しかし、口ゴボの状態を放置していると、さまざまな影響があります。
見た目が気になる
口元は目立つ部分なので、出ていることで視線が気になる場合があります。ほうれい線が気になったり、鼻の下が長く見えたり、顎が引っ込んでみえたりもします。
虫歯や歯周病のリスク
口が閉じにくく口呼吸になり、口の中が乾燥しやすくなります。その影響で、唾液による自浄機能が低下して、虫歯や歯周病リスクが高まります。
咀しゃく機能の低下
咬み合わせが悪くなるので、食事の際にきちんと咀しゃくできない場合があります。じゅうぶんに咀しゃくができないことにより、胃腸への負担が大きくなります。
顎への負担が大きい
咬み合わせが正常でないと、顎関節にかかる負担も大きく、顎関節症になる恐れもあります。顎関節症が悪化すると痛みが強くなり、口が開けづらくなったり、噛むことが困難なことがあります。
口ゴボの多くの場合、歯科矯正で治すことが可能です。矯正方法は大きく分けて2種類あります。ただし、骨格が原因で口ゴボになっている場合は矯正治療が困難なため、外科矯正が必要となります。
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